きっとたくさんの男子から告白されたんだろう。
でも瑠花はそれを俺には教えてくれなかった。
そして告白にOKを出したこともなかった。
渓斗もそうだったけど瑠花もだった。
別に俺は聞こうとも思わなかったし、聞きたくなかったからちょうど良かったのだけど。
もし「あの人に告白されたの」なんて瑠花の口から聞いたら、俺はそいつを許さないと思う。例え親友でも。
俺が今まで我慢してきた言葉を簡単に言えてしまうから。
それも大切な瑠花に。
言えない自分が一番情けないのだけど。
「行くよー!」
「はいはい!」
俺と渓斗はキッチンを後にし、瑠花と合流をする。
そしてエレベーターで降りて行く。
外は快晴。
でも気持ちはちょっとブルー。だけどこのあとに言った瑠花の言葉で俺のテンションはがた落ちする。
「瑠花ねー、高校でやりたいことあるんだ」
俺と渓斗の真ん中を歩く瑠花は突然こんなことを言った。
不思議そうに見つめる俺たち。
「いきなり何?バイトとか?それとも部活?渓斗は天文部に入るって言ってたけど?」
加速する鼓動。
上手く笑えない俺。
そして瑠花は三歩歩き、くるりとこちらに振り返った。
「恋愛したいの。」
キミは、俺の隣で成長していくんだね…。


