ピンクと白に統一された部屋に住むこと?
朝に温かい飲み物を飲むこと?
瑠花が幸せといった夢の中には誰がいたのかな。
俺がそこにいられたのは何%の確率だろうか。
瑠花は俺がいなくても幸せ?
瑠花の人生に俺は必要ないかな、なんて考えたら急に悲しくなってきた。
温まったはずの体温が下がっていく気がした。
渓斗の努力が無駄になってしまう。
「飲んだよ!そろそろ行こっか。瑠花カバン持ってくるね!」
瑠花はカップを置いて部屋に戻って行った。
すると渓斗が腕捲りしていた学ランを直しながら呟く。
「きっと瑠花、また人気者になるよ」
「…分かってるっつの…」
そんなの分かっていたこと。
なぜならば瑠花が中学生になり、すぐ瑠花の噂は全校生徒に広まったから。
“可愛い新入生がいる”と。
間違いなく瑠花のことだった。
入学式から卒業式まで瑠花は学校のアイドル的存在だった。
少しわがままな性格も“瑠花だから仕方ない”と暗黙の了解だった。


