夜空に咲く僕たちの願い



俺はそれを一口飲む。
ゆっくりと体に染み渡っていく。



「美味しい…」




「当たり前、何年瑠花のドリンク係やってると思ってんだよ。ココア、ミルクティー、カフェオレは任せろって」




渓斗はピースサインを見せて、瑠花のココアをピンク色のカップに注ぐ。
丸形のこのコップは小学生の低学年のとき、瑠花の誕生日にあげたものだ。
口の部分が剥げてきたのにまだ使っているんだ。


いい加減捨てればいいのに。




「渓斗ー!ココア出来たぁ?」



近づく瑠花の声と足音。
そしてキッチンに繋がるドアがゆっくりと開いた。




「あ!出来てるー!」




部屋に入ってきた瑠花はセーラー服に身を包んでいた。
セーラー服姿は中学生の頃に見ていたけれど、今日は何だか雰囲気が違って見えた。
セーラー服が白色だからかな。赤い胸元のリボンが可愛いからかな。


あ、違うか。
瑠花がまた可愛くなったんだ。