瑠花は俺のことをどう思ってるのかな。
都合のいい執事かな。
聞きたいけど怖くて聞けやしない。
そのたびに臆病だなって自分を責めて。
何回この繰り返しをしてんだよ。
分かってるけど出来ないから仕方ないじゃないか。
自問自答を繰り返して何になるんだ。
「そんなの分かんないかもよ。瑠花に聞けば一番早いと思うけどなぁ」
渓斗はそう言って化粧台の鏡を見て髪の毛を指先で直していた。
その姿が様になっている。
渓斗はまたかっこよくなったな。
「そう出来たらこんなに苦しんでないっつの。ってか瑠花!そろそろ起きないとまじでヤバイから!!」
ハート型の掛け時計は入学式の始まる1時間前を示していた。
「ふ…へ?」
情けない声が部屋に広がる。
眠たそうに起き上がるお姫様のお目覚めです。
「やっと起きたかよ。ほら、早く準備しろよ」
「俊介、髪の毛やって?渓斗、ココア持ってきて?」
お姫様は甘えん坊なんです。


