渓斗は中学生になった途端かなりモテるようになった。
元々の顔立ちが整っているため、先輩後輩の人気者。
控え目な性格がまた好感度を上げていた。
部活は文化部に所属をしていた。
運動神経は良かったのに、運動部ではなく文化部だった。
理由を聞いたら「天体観測の勉強をしたいから」と言われた。そんな中付いた名前が“文化部の貴公子”
周りは渓斗を騒ぎ立てているのに渓斗は気にしていなかった。きっと何人もの告白を受けていたはずなのに、一度も付き合ったりはしなかった。
なぜかな。
これだけは理由を聞けないでいる。
「俊介、たぶんそろそろ行った方がいいんじゃない?あいつんとこ。俺着替えたらそっち向かうから」
渓斗は下着姿で俺を見ながらこう言った。
筋肉美な渓斗の裸体が目の前に映る。
そんな堂々と脱ぐなよ。
俺は目を反らし「じゃあ先に行ってる」と残し、部屋をあとにした。
俺の仕事、第二章の幕開けです。


