…帰りも駅まで白石さんに送ってもらった。
昨日とは違う高級車で。
駅に着いたとき、白石さんからある物を渡される。
「これ、お客様全員に渡してるものなんだ。カップルはペアなんだけどね。男性が青色、女性はピンク。石に願いが込められてるから肌身離さず持っていて欲しいな」
渡されたものはストラップだった。
天然石が星形になっており、初めて見るものだった。
「えっいいんですか?」
「うん。来てくれてありがとう。また来てね」
そう言って笑顔で見送る白石さんに別れを告げて電車に乗り込んだ。
瑠花はそのストラップを早速携帯電話につけている。
俺も携帯電話につけた。
それが終わると見つめ合って頬を赤く染めた。
「何かいい事ばかり続いてるね。」
「そうだね。来て良かったね」
「また行こうね……」
瑠花の言葉はがら空きの車内の中に溶け込んでいった。
俺は首を縦に振ることはできず、ずっと移り変わる世界を眺めていた。
タイムリミットはもう残りわずか…。


