夜空に咲く僕たちの願い



朝食を済ませて、帰る準備をする。
その間俺たちには会話はなかった。
名残惜しいからなのか。
瑠花は若干寂しそうだった。




「準備、できた?」




「あっうん。でもちょっと待って!」




太陽の光でピンキーリングがきらりと光る。
瑠花はカバンの中からある袋を出した。
そしてそれを俺に差し出す。




「…えっなに?」




「昨日渡せなかったから。クリスマスプレゼント」




それは瑠花の言った通りだった。
袋には洒落た文字で“MerryX'mas”とシールが貼ってある。
箱形のそれは軽かった。




「開けていい?」



と了承を得て箱の中身を確認する。
そこから姿を表したのはマフラーだった。
紺色の生地にスパンコールの星が散らばっている。
見た瞬間心が踊った。



「可愛いでしょ?俊介に似合うと思って。ちょっと高かったけど頑張っちゃった!」



舌を出して笑う瑠花の手を引き抱きしめる。
そして「ありがとう」と聞こえるような声で言った。





こんな素晴らしいクリスマスは今日以外ないと思う。



俺の心に深く刻まれたのは間違いないだろう。