夜空に咲く僕たちの願い



俺は服を着てベランダに向かう。
外の空気はやはり冷たかった。



「瑠花、おはよう。何してるの?風邪引くよ」



瑠花は照れくさそうに笑い、広がる森林に再び視線を移した。




「太陽が顔を出す瞬間って好きなの。今日も一日頑張ろうって思えるから。だって太陽は自分の力だけで世界を明るくするでしょ?」




「うん、そうだね」




「あとね、雲に隠れた太陽が顔を出す瞬間も好き。さっきまで暗かった道が一気に明るくなるの。太陽が進むべき道を教えてくれているから。」



瑠花の隣で肩を並べ、朝日を体全体で浴びる。
それを見た俺は笑顔になった。

泣くのは昨日まで。
今日は笑って過ごそう。




「寒いから中に入ろう。そろそろ帰る準備もしなくちゃね」




電車の時間まであと残り少なかった。
どうせなら夕方までゆっくりしていたかったが、今日がクリスマスなのか帰省する人たちが多く予約がこの時間しか取れなかったのだ。



でもこのタイムリミットが俺にとって丁度良かった。