何時間一人で泣いただろうか。涙は止まってくれなくてどんどん加速していく一方。
左手を瑠花の頭に、右手を腰に手を当てて俺はきつく瑠花を抱く。
消えてしまわないように。
涙が瑠花の頬に落ちる。
弾く涙の色は透明で、俺たちの愛を表しているようだ。
きっとこう思う。
俺たちの色は青でも赤でもピンクでも黄色でもなく、無色なのだと。
そこからスタートをし二人で色を描いていくのだ。
何を描こうか。
まだそれは未定だった。
瑠花…ごめんね。
だけど許して欲しい。
こんな俺でごめんね。
最低だって分かっているよ。
こうしたら瑠花は俺のことを忘れないんじゃないかって思ったんだ。
瑠花の中にずっと居たかったから。
…空が明るさを取り戻していく。
夜空が冬の朝に変わり、空を蒼く染めた。
俺はあのあと瑠花を抱いたまま眠ってしまったようだ。
ゆっくりと目を開けると隣には瑠花の姿がなかった。
「…瑠花?」
瑠花はベランダにいた。
その後ろ姿はどこか寂しそうだった。


