月明かりの中、俺たちは自分でないものを求めた。
母さんが聞いたら泣くかもしれない。
だけどこれが俺の幸せだと言い張ったらきっと許してくれると思うんだ。
世間では許されることではないかもしれない。
でも今俺たちがしている恋愛は世界中の誰よりも美しい。
俺は瑠花を、瑠花は俺を。
お風呂のときはあんなにも恥ずかしがっていた瑠花だが、俺に体のすべてを預けるとそんなことを忘れしまったかのように、強く…強く俺の手を握った。
俺はこの瞬間を忘れたりなんかしない。
瑠花の温もりを、瑠花の声も、瑠花の強さも…そして愛も。
そして俺たちは一つのベッドに寄り添うように眠った。
俺に向ける無防備な瑠花の顔をしばらく見つめた。
見つめていると目頭が熱くなってくる。
瑠花に隠れるように泣いた。
どうか起きませんように。
泣いてることを知られたらきっと瑠花は心配するだろうから。
だって瑠花は心配性なのだから。
理由を聞くまで納得なんてしてくれない。
だからキミを朝まで気持ちよく眠らせてあげたい。


