白石さんはそのあともずっと星座について語っていた。
俺はしばらく星に夢中になっていた。
一度も輝きを失わない星たちを見て、さっきまで悩んで自分が情けなく思う。
何を悩んでいたんだって。
それは無駄なことなんだって。
星たちが教えてくれているようだった。
次第に涙が込み上げてくる。
ふと隣の瑠花を見ると瑠花の頬に一粒の涙が伝っていた。
それに気付いた俺は手を伸ばし瑠花の涙を拭いた。
「あっごめん。何か涙が…出ちゃって」
「こんな星を見たら涙だって出るよ。気にしないで泣けばいい。俺が全部拭いてあげるから」
そう言うと瑠花は白い歯を見せて笑った。
この時何故瑠花は涙を流したのか、理由は聞かなかった。
だけどあの日俺は気づいてしまうのだ。
瑠花が涙を流した本当の理由。
その時俺は自分を酷く責めた。だが何も言わず見守っていた。
なぜならばその日は、俺の願いが叶った日だったから。
夜空をしばらく眺めていると俺は見てしまうのだ。
「……流れ星だ……」
―…流れ星って誰かの願いが叶う頃に流れるんだって。
「瑠花、見たか?」
「うっうん!!見た!見たよ!!」
瑠花は興奮したのか立ち上がりそう言った。
初めて見る流れ星はあっという間に消えてしまったけれど俺たちの心に深く刻まれた。
誰の願いが叶ったのだろう。
あれは、瑠花の願いだったのかもしれない―…


