「じゃあ説明するね。南の空、こっちね。斜めに一列に並んだ三つの星分かるかな?あれがオリオン座。一番分かりやすいと思うよ。見えたかな?」
白石さんが星のことについて語り始める。
俺と瑠花はアスファルトに座り、白石さんの説明を聞きながら星を順に追った。
「左に下がっていくと、一番明るいシリウスに行くんだ。このシリウスとオリオン座のベテルギウス、あの赤い星ね。それを結び東側にたづるとプロキオンがある。その星たちを結んでできるのが冬の大三角なんだ」
「…あ、あった。」
もし渓斗がこの場所にいたらきっと興奮していたんだろうな。いつかここに渓斗を連れてこよう。
そう強く思う。
そして白石さんはそのまま説明を続けていった。
「もう少し暗くなったらシリウス、リゲル、アルデバラン、カペラ、ポルックス、プロキオンを結ぶと出来る冬の大六角形が見えるんだ。それはすごい雄大だよ。でも今の時間帯じゃ難しいかな」
残念そうに言う白石さんだが俺は今見えている星たちで十分感動をしている。
こんなにも懸命に、そして強く輝いている星たちを見たらそれ以上望むことは何も無かった。


