夜空に咲く僕たちの願い



今思えば俺と瑠花は似ていた気がする。
その理由は兄妹だからか。
それとも愛し合っていたからだろうか。
何れにしても俺たちは似ていたのだった。




移り変わる世界から瑠花へと顔を向ける。
そこには瞳を潤ませてこちらを見る瑠花の姿があった。
俺はごくん、と息を飲み口角を上げる。



「当たり前じゃん。なに言ってんの?」




優しく言うと瑠花も笑ってくれた。
瑠花は俺たちの本当の繋がりを知らないわけであって、傷つくのは俺だけでいいと思っている。
瑠花には何事もなく平和に、そして幸せに暮らして欲しい。
泣くのは俺だけで十分だ。

瑠花にはずっと笑っていてもらいたい。



瑠花は俺の肩に寄りかかった。右横から瑠花の体温が感じられる。
そして瑠花のシャンプーの匂いが俺の鼻を刺激した。
爽やかで尚且つフローラルなそれは俺に癒しを与えた。



電車は俺たちを運んでいく。
そして運命はもう決まっていた。




N県に着いたのはもう辺りがすっかり夜になった頃だった。