夜空に咲く僕たちの願い



N県までは電車を乗り継いで約二時間で着いてしまう。
場所が都心寄りだっため行きやすかった。
電車の中でこれから向かう場所にワクワクする俺と瑠花。
だが瑠花は行き先を知らない。「教えて」と何度も言われたが絶対に教えたりはしなかった。

着いてから感動させてやりたい。
帰ってきたら翔太にお礼を言わなくちゃ。
アイツがいなかったら今日は無かったのだから。

電車の中では子供が大きな箱を抱えてはしゃいでいた。
きっとプレゼントを買ってもらったのだろう。
無邪気な姿がどこか瑠花と似ていた。
俺のプレゼントにも瑠花はあんな風に喜んでくれるだろうか。
星のモチーフとなったピンキーリング。


泣いて喜んでくれたら俺はかなり嬉しいのだけど。




「ねぇ、俊介。あたしたちはこれからもずっと一緒だよね?」




すると突然瑠花がこんなことを聞いてきた。
あまりにも突然すぎて驚いてしまう。
瑠花は俺の手をギュッと強く握った。



まるで俺を失わさないように。