もうすぐ瑠花と待ち合わせの時間だ。
瑠花より早く着いていたかった。
瑠花を待つ時間が好きなんだ。瑠花が慌ててやってくる瞬間が一番心がときめく。
だって俺を求めてるとその姿で感じるから。
「俊介、行くのか?」
「行くよ。だって約束してるから。約束を守らないなんて最低だろ?」
渓斗を横切り、畦道に向かって歩いていく。
すると渓斗は大きな声で俺の名前を呼んだ。
「俊介!!」
「ん?どうした?」
俺は振り返り渓斗を真っ直ぐ見る。
渓斗の後ろには夕日があり、その光景が幻想的に見えた。
「俺は俊介が決めた答えに何も言わないから!俊介は自分で決めればいい!だから後悔だけはするな!自分の気持ちに従え!ずっとお前の味方だから!」
「渓斗………」
この言葉を聞いて二度と涙を流さないと誓ったのに涙腺が緩み涙が出そうになった。
意志が弱い自分が情けなく感じる。
「いいか、俊介?味方が一人いれば人間は生きていけるんだ。俺はお前がいるから今生きてる。死にたいって思ったこと何回もあるけどお前がいるから俺は生きられるんだ。」


