夜空に咲く僕たちの願い



名前を決めるときが一番悩んだ。
将来この子に「パパはいないの?」と聞かれたら何て答えよう。
そして私の心の中にはまだ遊心がいた。
違う女性と結婚しても遊心が頭から離れない。
このまま遊心を忘れるのは嫌だった。
あんな別れ方で納得していないのも事実。
そして私はまだ遊心を愛していた。



だから名前に入れたのだ。
遊心、ゆしん。
しゅん…俊介。


さすが“俊”だけはバレそうだっため俊介と名付けた。


身勝手だと自分でも思った。

俊介が大人になったら謝ろうと決意をしていた。
「お父さんは森山遊心なの」と言うつもりだった。


でも遊心は知ってしまうのだ。私が子供を産んだ、と。




それは俊介が1歳になる頃。
七海にも男の子が産まれ、よく二人で散歩したり買い物をしたりした。


そんなある日のお昼。
マンションのインターホンが鳴った。
私は俊介を抱きかかえ、玄関に向かう。



そこには遊心が立っていた。