夜空に咲く僕たちの願い



愛してもいない女性と結婚するの?お金のために?

何故「お前と結婚して少しずつ借金を返していく」って言わないのよ。
あなたは私を見ていないの?


頭がぼーっとする。
強い暖房のせいだろうか。
次第に頭が痛くなり何も考えられなくなった。




「…でもこれだけは信じてくれ。俺の一番はお前だけだから…。俺は借金の返済ために結婚するんだ。愛とかそんなもの関係ない。これ以上お袋を悲しませたくないんだよ…」



もう、何を言っても無駄だと思った。
何を言ったって遊心の気持ちは固まっている。
目を見たらすぐ分かる。

遊心は人一倍優しくて、親切で、素直で、かっこよくて。
だけど「お前とずっと一緒がいい」と言って欲しかった。


求めない私も残酷だろうか。
気持ちの固まった人には私の気持ちなど届かない。



放心状態になった私はただお腹をずっと撫でていた。




私にはまだこの子がいる。
どうしてもこの子を産みたい。


そうしたら私は一人じゃないから。