夜空に咲く僕たちの願い



目の前が真っ暗になった。



目を見開いて頭を下げる遊心に対して怒りが込み上げる。


何も言葉が浮かんでこない。
ティースプーンを一旦置いて私は一口レモン水を飲んだ。



「……何よ、いきなり」



「実は、紗智子に隠してたことがあるんだ。」




遊心はゆっくりと頭を上げて私の瞳を見た。
申し訳なさそうな顔をする遊心にこのレモン水をかけてやろうかと思った。
だけどそれは昼ドラの影響にすぎない。
そんなことをしたって後々惨めになるのは私だからだ。




「…隠し事?私言ったよね、隠し事は大嫌いだって!!」




「それは知ってる。だけどこれだけは紗智子には関係ないことだったんだ…。一年前に親父が死んだだろ?実はその時…親父に借金があって…それをお袋と俺は知らなかったんだ…葬式が終わったあとに聞かされて…お袋はその借金を返すためにすごい働いててさ。俺が就職したら返していくつもりだった…」