相変わらず小洒落た店内は落ち着いた雰囲気を出し、リラックスのできる空間になっていた。冬限定なのか、テーブルには小さなランプが灯されている。
それか余計に店内とマッチしていた。
「俊介くん、今日はわざわざありがとう。って学校をサボる人には言いたくないんだけどね」
テーブルに案内してくれたのは翔太だった。
カッターシャツに、黒いロングエプロンに彼は良く似合っていた。
店内を見渡すと若い人たちで賑わっている。
きっとこの中に少なからず翔太を狙っている人はいるだろう。
「今日はちょっと話があってさ。カフェオレもらえる?」
「了解。カフェオレね」
翔太はカウンターにいるオーナーさんに注文を伝えに言った。そして付けていたロングエプロンを取りながら戻ってくる。
「今忙しくないから喋ってきてもいいって。何だか深刻そうな話っぽいからちゃんと聞きたかったんだ」
そう言って俺の目の前に座る翔太。
つい涙腺が緩んでしまう。
最初で最後のお願いを聞いてくれるか?


