俺は軽くなった体を動かしてマンションを飛び出した。
どうしてこうも頭を使う問題が起こるんだ。
昨日の渓斗のことだって俺はまだ納得をしていないし、さっきの瑠花のお母さんの態度だって腑に落ちない。
ぐるぐると頭の中を駆け巡り電車に乗った。
電車の中には学校帰りの学生たたがほとんどだった。
音楽を聴いて完全に自分の世界に閉じ籠る人や、来週のクリスマスについて話すカップル。
そして携帯電話を見ながら仲良く会話する女子生徒がいた。
俺はそんな周りの人たちにはついて行けなかった。
頭を抱えて違うことを考えていた。
やっぱり今一番気になるのは渓斗のこと。
早く真相を掴みたい。
だけど証拠なんてないし、目の前に立つ自信がなかった。
電車は目的地まで運んでいった。
歩きながらもまた渓斗のことを考える。
携帯を見ては何度も電話をしようとしたが、お節介の領域に入りそうで躊躇ってしまう。
そんなことを考えていたらいつの間にか着いていた。
星屑ぽけっとに。


