夜空に咲く僕たちの願い



声に出して言いたかったけれどちょっと恥ずかしくて言えなかった。
それに周りには他の人たちがいたし。
教室に戻ると帰る支度をする渓斗がいた。
俺は渓斗の席に近寄っていく。



「渓斗、一緒に帰ろうぜ」



携帯をいじりながら耳を傾ける渓斗は俺をちらりと見てまた渓斗に視線を戻した。
そういえば今日一日携帯を気にしてた気がする。
あまり携帯というものの主流に納得していなかった渓斗が何だか今日は珍しい。
何かあるのかな?



「悪い。今から私立図書館行くから」




「あれ?昨日私立図書館行ったんじゃなかった?」




そういえば昨日、渓斗は「私立図書館に行く」と言って一緒には帰らなかった。
なのにまた今日も行くのか?
私立図書館はここから結構遠い場所にある。
最寄り駅から徒歩で行けるがそこまでの駅がここから遠いのだ。
一時間かかるかどうか。



渓斗に違和感を感じた。