別に変なことをしていたのではなくて…ふざけていただけです。
瑠花と修平がこちらに近寄ってくる。
そのたびに心臓が大きく揺れた。
まるで船に乗っているような激しい揺れだった。
船酔いしないといいけれど。
「俊介、あんた今何やってたの?」
言葉ひとつひとつに棘がある。ちくりとそれは俺に容赦なく刺していった。
「や…別に何も?ただ掴んでただけ」
曖昧な答えを返すと瑠花は聞こえるように大きなため息をし、舌打ちをした。
「ジョー、人の物に馴れ馴れしく触るなよ」
修平は修平で俺に対して怒っている。
俺は「すいませんでした」と小声で言うと修平は「今日だけな」と言った。
修平の言葉を耳にした満里奈は顔に出して喜んでいる。
何でこんなにも責められてるんだろう。
別に変なことしてないのだからいいじゃないか。
でも瑠花と修平の怒っている理由は簡単だった。
それは、嫉妬。


