「そんなに食べたかったの?じゃあ先に言ってよね。どうしたら許してくれるわけ?」
ため息混じりにこう言うと瑠花はこちらに体を向けた。
そして俺を見つめて…
「目閉じて。」
「何で?」
鈍感ですいません。
彼女のサインに気付いてあげられない彼氏って最低ですよね。もう少し勉強します。
俺は首を傾けて瑠花に答えを返すとまた瑠花は眉間に皺を寄せた。
「いーから!早く!!」
怒り口調で言うものだからこれ以上怒らせまいと慌てて目を閉じた。
突如真っ暗になる視界。
聞こえるのはDVDの音声だけだった。
“生きるって大事なことなんだな―…”
主人公の少年が親友に言う。
“…俺たちってこんなちっぽけな世界しか見ていないんだぜ”
親友が主人公にこう言った。
“…そうだな。これからたくさんの人と出逢ってたくさん恋に堕ちよう―…”
その時だった。
唇に何か柔らかいものが触れたのは。


