夜空に咲く僕たちの願い



そう言ってくれたもんな。
俺はその言葉信じるよ。




「俺は今すごく幸せ。」




照れながらこう言うと渓斗は強く頷いた。
でも次の瞬間、渓斗から徐々に笑顔が消えていった。
俺はそんな渓斗を見て戸惑ってしまう。


そしてゆっくりと唇を動かしこう言ったんだ。
なぜこの時、そんなことを言ったのか、やはり頭の悪い俺には分からなかった。





「もしこれから誰かに変なことを言われても俊介は自分の気持ちを見失ったりするなよ。瑠花が好きならずっと好きでいるんだ。分かったな?」




吹き抜ける風が容赦なく俺の心を吹き抜けていった。
冷たさだけを残して。
何も聞こえなくなった。
いっそのこと俺も連れて行って欲しかった。
そうしたらあんな悪夢を見なくて済んだのに。
気付いたときには遅すぎて。
その時は俺の全てを呪っていた。



渓斗はひと足早いサインを出した。
それを見てみぬふりして逃げ出したのは…俺だった。