俺に後ろ姿を向ける。
さらさらな髪の毛が外灯の光にあたり、天使の輪を作っていた。
瑠花の前世は何だったのかなと想像してみると頭の中には“天使”しか浮かんでこなかった。
後ろ姿でも愛しい。
こんな姿誰にも見せたくないよ。
瑠花は俺のものだから誰も触らないで。頼むから。
「瑠花って照れ屋さんだね?って俺もか」
「そろそろ瑠花、怒るよ?」
そう言って瑠花はパッと手を離した。
今まで暖かかった空気が一気に冷たくなっていく。
その瞬間、繋ぎたいと思ってしまう。
欲望ってこういうときに溢れるんだな。
「怒らないでよ。嘘だよ。でも俺の前だけで照れてね」
「じゃあ俊介も瑠花の前だけで照れてよね」
分かったよ。約束だよ。
ずっとずっと好きでいるよ。
人生で一番幸せだったのは?
死ぬとき神様に聞かれたらこう言ってやる。
“瑠花と一緒に恋に堕ちたときだ”って。


