頭の中で打ち上げ花火が上がった。
まさか…そんなことって。
未だにテンパり中。
本当に?本当だよな?
嘘?嘘なら早めに言ってよ?
「本当に…?瑠花も俺を?」
「ずっと俊介が好きだったの。恥ずかしいんだから何回も言わせないで」
そう言ってそっぽを向く瑠花。ここに外灯があったら俺たちは顔を真っ赤に染めているんだろうな。
リンゴに負けないくらいの赤さで。
すいません、飛び上がってもいいですか?
すいません、にやけてもいいですか?
こんなにも世界って明るかったっけ?
自然に笑みが零れる。
俺は白い歯を見せて笑った。
でもなんかちょっと照れくさいや。
「俺の方がずっと瑠花を好きだよ。これからもずっとね」
「俊介が瑠花を大好きなことくらい知ってるもん。俊介は瑠花から離れないでね」
「離れないよ。ずっと傍にいる」
約束だよ―…
また誓うときは―…
神様の下で。
純白な衣装を身に纏って。
でもどうしてかな。
キミがいなくても気持ちよく眠れてしまう俺がいるんだ。


