俺たちの真上には輝く月と星たち。
この日…流れ星は流れることはなかった。
それもそうか。
俺の願いはまだ叶っていないのだから。
「…俊介…」
瑠花はもう一度俺の名前を呼ぶ。
瑠花が持つ鉄の鎖の音が鳴り響いた。
さっきからすごい勢いで心臓が鳴っている。
このまま壊れたらどうしよう。まぁいいか悔いはないから。
「やっと言ってくれたね…」
その時だった。
瑠花が俺を見つめて笑ってこう言ったのは。
今…なんて言った?
瑠花はなんて…
理解が出来なかった。
いや、理解したいのだけど頭がテンパっていて…
体が震えだす。
また、涙が溢れてくる。
「…へ?」
間抜けな声。
でもそれが精一杯の反応だった。
「その言葉ずっと待ってたの。でもちっとも俊介は言ってくれないんだもん。好きなのやめようかと思っちゃった」
「…それって…つまり…その…」
落ち着け、落ち着くんだ俺。
これは夢?夢じゃないよな。
じゃあ…そういうこと??
「…瑠花も俊介が好きだよ…」


