瑠花を助けたいよ。
だって愛してるから。
でも母さんに聞けばきっと教えてくれるはずだ。
小さい頃、血液型診断をしたはずだし。
それで納得したのか、硬直した体は解放されて唇を動かす。
「俺、血液型分からないんだよね。」
「そうなの?じゃあ瑠花ちゃんは?」
「…瑠花はどうだったかな」
瑠花の血液型も聞いたこともないな。
瑠花だったらB型っぽい。
何となくだけれど。
「何それ。この占いの意味ないじゃん。今すぐ聞いてよ。早く」
翔太はそう言って怒った表情を見せた。
眉間に皺を寄せて仁王立ちしている彼がさっきまで瞳に涙を溜めて泣きそうだったなんて想像がつかない。
俺は渋々言われるがままにカバンから携帯を取り出した。
メモリから瑠花を探して通話ボタンを押す。
何で今聞かなくちゃいけないんだよ。
明日じゃダメなのかな?
あっ明日は休みだ。
そんなことを考えていると発信音が瑠花の声に変わった。
『―…もしもし?俊介?』


