夜空に咲く僕たちの願い



翔太が誰とでも仲良くなれて明るい性格だから満里奈も受け入れたんじゃないかなって思う。
違うかな、俺はそう思ってる。



「なんか照れくさいんですけど…」




そう言って頭を掻く仕草をすると翔太は小さく笑った。




「僕は今満里奈の近くにいれて幸せだから。これ以上の幸せは望まない。でも俊介くんには早く幸せになってもらいたいな」



「俺?」




「早く瑠花ちゃんに言わないと誰かに取られちゃうよ?」




ぐさりと何かが胸に刺さった。痛くて抜けもしない。
図星ということだから?
俺は咳払いをして一旦自分を落ち着かせる。




「なんだよ…それ」




「そろそろ告白しなよ?瑠花ちゃん待ってるかもよ?」





「何で瑠花が俺の告白を待ってるんだよ」





すると翔太は立ち上がり、本棚に足を運ぶ。
そしてあるものを取り出した。どうやら雑誌のようだ。
それを広げ、こう聞く。




「これ当たるんだよね。俊介くんって血液型なに?」