夜空に咲く僕たちの願い



「お前が必要」って言わなくちゃ人間は孤独で死んでしまうんだよ。
簡単なんだよ、命が無くなるのは。
翔太は今孤独だろうから今から迎えに行くよ。


俺は受け取ったメモ用紙を見る。
それに書かれた住所は俺の家からそんなには遠くなかった。

歩いていけば30分くらいかな。



「…本当は修平が行かなくちゃいけないんだよ、ここに」




「ジョー…悪いな…」




悪いなって何?
時間を割いてしまって申し訳ないって意味?
それとも翔太に向けた言葉?
そんなの俺に言わないでよ。
翔太の顔を見てちゃんと謝ってよ。




「修平さ、前に言ったよね?行動しなきゃ意味がないって。修平はちゃんと行動したから今があるんだよな?」




そう言うと近くにいた教師が「先生には敬語を使いなさい」と注意した。
今はそんなの関係ない。
今話しているのは先生ではなく満里奈の彼氏と話しているのだから。
屁理屈なんて言わせないよ。




修平は俺の目を真っ直ぐと見て力強く頷いた。