夜空に咲く僕たちの願い



俺も瑠花と一緒にいたくてここの高校を目指したから。
自分の将来を恋愛重視で決めるのはおかしいかもしれない。
でもそれだけずっといたいほど好きだってこと。

満里奈も俺と同じだった。
だから同じ目線で素直に受け止められたのかもしれない。




「告白したのは私。合格発表のときに気持ちを伝えたの。合格したら伝える、不合格だったら諦める。諦めたくなかったから必死に勉強したんだと思う。私の気持ちを言ったらね、修平くんが言ってくれたの“俺が言いに行こうとしてたのに”って。修平くんも同じこと思ってたんだって…私が合格したら伝えて不合格だったら諦めるって。似た者同士だよね…本当に…」





「そうだったんだ…満里奈と先生にそんなことがあったなんて…」




曇り空の隙間から月が顔を出す。
今日は三日月だった。
神様は今笑っているのかな?
それとも怒ってる?


満里奈の幸せそうな顔を見て喜んでいるのかな?
それとも俺の未熟さに失望してる?