瑠花、正解だよ。
よく分かったね。
ご褒美あげようか?嘘だよ。
…誰か嘘だって言ってよ。
満里奈のいる場所に向かったのは担任の修平だった。
まさか、と思った俺の目の前には絶望しかなかった。
どうして満里奈が修平と?
そんな…わけないだろ。
だって接点なんて無いじゃないか。
自問自答している自分があほらしかった。
そんなことしていたってこれは現実なのだから。
コーラの氷が溶けてからんと音を出す。
その音が余計切なかった。
楽しそうに会話をする修平と満里奈は周りから見たら恋人同士だ。
もし俺が二人のことを知らなかったら「羨ましいな」って思うだろう。
でも今は状況が違う。
二人を知っているだけでこんなにも苦しいなんて。
苦しさの裏には事情があって、その事情が事情だった。
「でも何で満里奈と仲川先生なの?喋ってるとこ見たこと無いのに…」
そんなの…俺だって聞きたいよ。


