今でも後悔をしている。
なぜ尾行なんかしたのかと。
励ましてくれた翔太に何かをしてあげたかった。
でも俺は馬鹿だった。
「ちょっと!なんで満里奈を尾行しなきゃいけないわけ?」
後ろでは怒り口調の瑠花。
だけど俺の背中から顔を出して満里奈を目で追っていた。
口調と行動がまるで逆。
俺は呆れて何も言えない。
そう言っておきながら実は楽しんでるじゃないか。
「満里奈にさ、彼氏いるって知ってた?今日翔太に聞いてどんな人なんだろって気になってさ」
「え?満里奈に彼氏?そんな話、初めて聞いた。それ本当に?」
「翔太が言ったんだから本当だろ?ほら、行くぞ」
満里奈は下駄箱で靴に履き替え、グラウンドに出た。
俺たちも見つからないようにそのあとを追う。
もしかして満里奈は今から家に帰るのでは?とふと思った。
恋人なら放課後デートなんて俺の妄想なのだから。


