でも…今は言えない。
ごめんな、瑠花。
絶対言うから。
お前に好きだって絶対言うから。
もう少し待っててよ…
「ごめん…でももう少しでわかるからさ…ちょっと待っててよ…」
俺は手を伸ばして瑠花の頭を軽く撫でた。
さらさらな髪の毛は俺の手を滑らせる。
太陽の光で天使の輪ができる瑠花の髪の毛一本一本が愛しいよ。
でもまだ勇気がないから…
ごめんな…。
「もういい!!渓斗に聞いてくる!!渓斗ならきっと教えてくれるもん。俊介なんか知らない。べー!!」
くるりと振り返る天使は俺に向かって舌を出した。
その瞬間、天使から悪魔へと変わった。
言い終わったあと、瑠花は校内に向かって勢いよく走り出す。
「ちょ!!瑠花!!絶対聞くな!!」
俺も慌てて瑠花のあとを追った。
渓斗、絶対言うなよ!!と心の中で叫びながら。


