すると途端に目を輝かせて質問攻めをしてきた。
…うるさい。
それなら一層固まったままの方が良かったよ。
「言えるかよ!言わねぇから!瑠花には絶対!!」
錯覚だけれど瑠花がウサギに見えてきた。
餌が欲しいのか、それとも遊んで欲しいのか。
俺に尻尾を振りながらじゃれてくる。
瞳をきらきら輝かせて。
俺はその瞳に吸い込まれそうになった。
「絶対言わねぇから!!」
「…俊介って瑠花に隠し事ばっかり…」
しゅんと耳を下げるウサギが一匹。
こちらに背中を向けて悲しみのオーラを放つ。
「へ?」
「あの日だってそうだったじゃない。天体観測のあの日。渓斗と二人で行こうとしてたんでしょ?瑠花だって小さい頃からずっと一緒なのに。渓斗は知ってるんでしょ?俊介の好きな人。いつも瑠花だけ仲間外れ…」
今にも泣きそうな瑠花を見て胸がキュンと高鳴った。
こんな時に何でときめいているんだよ。
瑠花の悲しむ表情は見たくない。


