夜空に咲く僕たちの願い



「流れ星って願いが叶う頃に流れるんだって」




この言葉を教えてくれた人に感謝をします。
これがあったから俺はあの願い事をできたのだと思います。



家に帰ると物音すら聞こえなかった。
今日は確か…母さんは仕事が休みだったはず。
買い物かな?
まぁいっか。


家に帰ると俺がまずやることは手洗いうがい。
毎日やっているせいか、やらないと気が済まないのだ。
でもアイスを食べてしまったから意味ないか。


鏡の前に立って真っ直ぐ自分を見つめる。
ちょっとは大人になったかな?
長くなった髪の毛。
短いのは嫌いだと母さんを説得して伸ばしたのだ。
笑うと八重歯が顔を出す。
くっきりとした目は鏡の中の俺を捕らえた。



俺は瑠花にふさわしい人間だろうか。
渓斗みたいに要領がよくてかっこよくて頭が良かったら、瑠花にふさわしいのかもしれない。
きっと渓斗は悩みなんてないんだろうな。



洗面台の電気を消してキッチンに向かう。
牛乳を取り出してグラスに注ぐ。
飲もうとした瞬間、ピンポーンと呼び出し音が鳴った。