でもいくら考えても自分の納得できる言葉は出てこなくて、ノートに“?”ばかり書いていた。
前の席の翔太がそれを見て「もっとマシな落書きすれば?」と茶化してきた。
「やっぱり分からないわ…。そういえば翔太って今好きな人っていないわけ?」
シャープペンシルの芯をカチカチと出しながらこう聞くと翔太の頬っぺたがどんどん赤く染まっていった。
この反応って…
「まさか!いるんだ?」
「…います…よ?誰かは教えません」
「何で!いいじゃん!教えろよ!!」
「ダメダメ!無理無理!恥ずかしいし!!」
教科書で顔を隠し俺に背中を向ける翔太。
俺は向けられた背中をシャーペンで刺す。
「痛いって!!」
「じゃあ誰なのか教えろよ!友達だろ!」
「…そのうち分かるよ…」
翔太はそれ以上何も言わなかった。
耳まで真っ赤にさせてさ。
翔太をこんな風にさせる翔太の好きな人って誰なのだろう?


