もし、今日の天気が悪くて傘を忘れてびしょ濡れになったとして。
案の定風邪を引いてしまって。次の日風邪で寝込んだとして、でもそういう時って親がいつもより優しくなる。
母さんの作るお粥が美味しかったり、普段食べられないものをねだってみたり。
そんな些細なことでも「生きるのは楽しい」って思えてくるんじゃないかなって思う。
俺の勝手な考えだけれど、渓斗もそういった些細なことが生きる希望となってくれれば良いな。
でもやはり人は一人では生きていけないから、時には頼ってよ。
それまでに面白いネタ考えておくからさ。
「渓斗がいなくなったら俺が寂しくなるだろ。俺はお前が必要なんだからさ。」
「……確かに俊介には俺がいないとダメだと思うよ」
「ははっ、生意気だな。」
「…なんかごめん。最近色んなことが重なってて…パンクしたみたい」
「パンクするのも大事だよ。パンクしない人なんていないんだからさ。俺なんていつも余裕なくてパンクしてるんだから」


