生きること。
この世界に生まれたからには最後まで守り抜かなければならない約束。
翔太に大事なことを教わった。今日お前と話ができて良かったよ。
本当に…ありがとう。
「この話は内緒にしてね。あまり人には言いたくないんだ。僕は過去は関係ないって思ってるから。今の僕をちゃんと見て欲しいっていうか…。」
「俺は今の翔太を見てるよ。ちょっと変わってて?服装が自分らしくって、指輪にはけろりんがいて?手には熊太郎!」
「俊介くん、それ…けなしてない?」
「うそ嘘!俺は翔太と友達になれて良かったよ」
本当にそう思う。
もし翔太がいなかったら俺は渓斗を救えなかった。
だからさ…渓斗。
頼むから「死にたい」なんてもう思うなよ。
俺がずっとそばにいてやるから。
お前の心の闇が消えるまで俺は渓斗の味方だから。
でも渓斗の心の闇を知ることになるのは俺が「死にたい」と思うときだった。


