「昨日ね、言われたの。“俺が付き合うのはお前じゃないって”私…悪いとこあったのかな。結構雅也に尽くしてたと思うんだけどね…」
「百々花さんは嫌だって言ったんですか?」
「言ったよ。何回もね。卒業したら同棲するつもりでいたし…一緒の大学行くつもりで頑張ってたのに…どうしてかな…」
この時、瑠花は百々花さんの話をどうやって受け止めていたのだろう。
少しでも“私のせい?”って思っただろうか。
でも瑠花のせいではない。
かといって百々花さんのせいでもない。
誰のせい?
ううん、違う気がする。
恋愛には“誰かのせい”なんてないんだ。
好きな人が一緒になるなんてしょうがないことだ。
強いて言うなら好きになった“自分のせい”だ。
「百々花さんは悪くないですよ…だから責めることないです。百々花さんがまだ雅也くんのことが好きだったら、好きって言いましょうよ!」


