3人にそれぞれジュースを渡し、俺は瑠花の隣に座った。
目の前にはあげたミルクティーを開ける百々花さん。
聞きたいことあるけれど何て聞き出そう?
いきなり聞いたらちょっとそれは唐突すぎて百々花さんが驚いてしまうと思うし…
「ねぇ、俊介。この人は…どなた?」
すると瑠花がこう聞いてきた。そうだ、瑠花に紹介するの忘れていた。
だからさっきから挙動不審な行動ばかりしてたんだ。
「ごめんごめん!この人は安藤百々花さん!雅也くんの彼女さんだよ!!」
「…違うよ?元ね。」
「あ…すいません…」
ぺこりと頭を下げると百々花さんは悲しそうに小さく笑った。その無理矢理作る笑顔にずきんと心が痛む。
「あの…聞いてもいいですか?どうして…雅也くんは百々花さんに別れようって言ったんですか…?」
恐る恐る聞くと百々花さんは持っていたミルクティーの缶を机の上に置いた。


