ふんわりとした彼女自身が持つ空気が俺たちを包み込む。
きっと昨日たくさん泣いたと思うのに俺たちの目の前で笑ってくれている。
何だか胸が苦しくなった。
こんなにも可愛い人をどうして雅也くんは振ってしまったのだろう。
俺には理解ができなかった。
「俊介!あんた責任とりなさいよ!
「じゃあジュース買ってくるからそこの公園行こうか?」
「いいけどそろそろ暑いから手…離して?」
あぁ、やっぱりこの瞬間は来てしまうのですね。
俺は仕方なく瑠花の手を離す。その瞬間、くっついていた部分は離れそこから冷たい空気が入った。
本当はずっと握っていたかったけどしょうがないよね。
俺たちは近くにある公園へ向かった。
もしかしたら百々花さんから雅也くんとの別れ話を聞けるかもしれないしね。
4人が座れるテーブルにカバンを置き俺は自販機に向かった。
瑠花はきっとミルクティーだよな。
百々花さんも一緒でいいか。
俺は炭酸で、渓斗はコーヒー。
買ったそれらを持って3人のいる場所に足を運んだ。


