「あっここにいたんだね。捜したよ」
眩しい笑顔を輝かせて入ってきたのは雅也くんだった。
目の錯覚だろうけど、雅也くんの周りがキラキラと光っている。
今日のメガネは赤色だった。
それに合わせてなのか今日は制服を古着っぽくしていた。
それがまた似合っていて癪に触る。
「雅也くん…」
「瑠花ちゃんと一緒に昼食とりたくてね。勝手にごめんね」
もう俺たちは食べ終わりましたけど。
そんなに一緒に食べたかったらメールで約束すればいいじゃないか。
待てよ、この二人本当にメールをしているのか?
してたならどんな内容?
瑠花の携帯を勝手に見るなんて出来ないし…ここは少し探りを入れるべきかな?
呼吸を整えて大きく息を吸う。
「どうして雅也くんは一週間経った今ごろ瑠花のとこに来たの?」
自分でも馬鹿だと思った。
こんな言葉、ヤキモチの塊じゃないか。


