白黒プリンスと囚われのメイドさま


 「……」

 「俺も付いてゆく…お前は車を回せ…俺が美紗緒に伝える」

 「しかし…!!?」

 「いいから…時は一刻を争う!!」

 「はぁ~畏まりました…蓮さま」

 半分、納得してない様子であったが、柚木は食間を出た。


 俺は美紗緒の居る厨房に行く。


 厨房では美紗緒が…荒い物を終え、濡れた皿をフキンで拭いていた。


 「蓮…さま??」


 「……昨日は…」

 美紗緒と話すきっかけが欲しくて俺は…柚木の代わりに母親の話をしに来た。


 「……??…此処は蓮さまの来るような場所ではございません…下がって下さい!」

 美紗緒は強く俺に言い放つ。


 俺の存在すべてを拒絶されたようで…いっそ…心臓が…痛む。


 俺の方が死にそうだ…。