「……!!!?」

 激怒した蓮さまは私の胸座を掴んで、ソファーに押し倒す。

 「…メイドの分際で…この邸宅に来てまだ3ヵ月で…何が分かる!!?」

 蓮さまの声音が荒々しく私の耳の響く。


 苦しみ。


 怒り。


 絶望。



 蓮さま!!?
 
 感情がフクザツに揺れ、蓮さまの顔を歪ませる。


 「……どうせ…二人だ…いいことしようか?」

 蓮さまは耳元で…吐き捨てる。


 強引にキスしようと…顔を近づける。
 

 「……」

 蓮さまの顔はまさに…獣。


 理性を完全に飛ばして本能で動いているオオカミ…。


 ゆるゆるのパンダじゃない><


 私は顔を自分の手で覆った。


 私は蓮さまがスキだ…。