さっき入れたコーヒーを飲むためコップに手を伸ばし口に運ぶ。
これから忙しくなりますね…
口いっぱいにほろ苦い味が広がる。
私の名前は龍遠寺慎哉、23歳。
龍遠寺家の後継ぎ。
そして野上胡桃の“守護者”でもある。
野上胡桃はまだ「きゃあーーー!!!!!」
!?
何だ!?
今の悲鳴は野上華夜の部屋の方から………
「っく!!まさかもう!!………」
事務室を飛び出して急いで野上華夜の部屋に向かう。
部屋の扉が閉まってる…
敵は窓からか。
さぉどうする、中の様子をうかがってからの方がいいな。
……………ん?
中から聞こえるのは華夜様の声だけ。
『やばーい!!きゃあーーー!!♪』
私はノックを忘れて扉をあけてしまった。
そこには、バカにはしゃぐ華夜様の姿が。
「………………くっ!はは、あははは!!」
なんとも愛らしいお姿で。
*side*慎哉


