「これからどうなるの?」 パクパクとご飯を食べながら問いかけると、彼はモグモグと口を動かしながら顔を上げた。 「今日は学校に行く」 「が、学校!?」 彼の素っ気ない答えに思わず声を上げると、彼はご飯を頬張ったままコクコクと頷いて返した。 「だってここから出られないんじゃ……」 「正確には……《この街》から出られなんだよ」 私の言葉を遮って彼は答えると、箸で眩しい太陽の煌めく空を差した。