「そ、そんなに腹減ってたの!?」 アハハハと高らかに彼は声を出して笑うと、洗面所の出口を指差して肩を震わせた。 「じゃあ、飯食いに行こうぜ!一杯食えよ!!」 そう言って彼は笑い過ぎて浮かんだ涙を拭うと、クスクスと体を震わせながら廊下に出て行った。 ……なんか……ムカつく。 あまりの馬鹿にされ具合に腹が立ち、眉間に皺を寄せたまま……未だ笑い続ける彼の後ろを付いて行った。