鬼守の巫女


「な、何だよこれ!!近付けない!!」

赤い円に入ろうとした火伏さんが驚いた様に声を上げる。

火伏さんがその円に足を触れた瞬間、激しい衝撃音と共に彼の体が跳ね返される。

「これは小さな結界です。恐らく限られた者しか入れない」

「……はぁ!?」

木住野さんの説明が理解出来なかったのか、火伏さんは眉を顰めて首を傾げた。