「……初代の……巫女」 そう声を漏らした時だった。 「……あれは……」 火伏さんが小さく呟き、空に向かって指を差す。 彼の示すその先を見つめると、眩しい太陽の光の中を……一羽の白い鶴が飛んでいた。 白い折り紙で折られたその鶴は、紙の翼を羽ばたかせ静かにこちらに降りて来る。